ハロー。
　今週は、大陸からの寒気が上空に入りやや天気が不安定になった1日をのぞけば、天気のよい日が続きました。中国南東部からやってきた高気圧が、数珠繋ぎになって日本列島を覆っているというわけです。先々週はここでトビウオの話に触れましたが、ここ湯浅湾でもようやくちらほらとトビウオの滑空を見かけるようになりました。黒潮に乗って遥か南方からやってくる、トビウオ。海も夏モードに入ってきたというわけです。

　しかし早いもので、あともうしばらくすると梅雨に入りますねえ。
　巷では鬱陶しいとされる梅雨ですが、シーカヤッキングにとっては案外そうでもないです。梅雨、むしろ好きな季節です。
　海上からも存分に感じられる植物の生命濃度の濃さ、空気の絵画的密度、潤い・・・、なんというか、官能的な感じがします。

　また、雨の海上の情緒。
　雨が降ると風が止み、海は穏やかになることが多いのですが、雨水と海水は比重が違います。それによって雨粒は海面で弾け、真珠のような白い玉となって一粒一粒がくっきりとした輪郭で、広い広い海面を転がります。
　そいつにもまた、しばし艶めいたものを感じます。

　「自然現象に対しもっと五感を開けば、日本の梅雨ほど官能的なものはない」。
　シーカヤックというツールを通して自然を意識するようになって、はっきりそう思うようになりました。と言っても、別にスケベエな意味ではありません。車好きの人などはよく、「このボンネットの、ここのラインがセクシーだ」などという抽象的な表現をしますが、それに近いものがあるのかもしれません。あるいは一種の職業柄なのでしょうか、こういう感覚を割と気に入っています。
　
今週の海の言葉
　「風の脚、波にそって輝く」スウィンバーン

●お知らせ・１
　夏季サービス「ハーフデイ体験＆ライトツーリング」スタートしました。
　こちらは2名から8名までです。
　より気軽にシーカヤッキングを体験していただけます。
　ふるってご参加下さい。
　よろしくお願いいたします。

　●お知らせ・２
　置き場所がなかったり、使わなくなった中古艇（タンデム艇歓迎）を譲っていただける方、情報等ございましたら連絡いただければ幸いです。

　●お知らせ・３
　バンドメンバー募集。当方、ギターとベースを弾きます。ボーカル、ギター、パーカッションのアコースティックな編成でライブ等、活動してゆきます。まずは気軽に海辺でセッションしましょう。

　

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