こんにちは。アイランドストリームのtsuyoshiです。
　ここしばらく海に出ていなかったのですが、久しぶりに湯浅湾を漕ぎました。
　
　こちらでは、やはり京阪神より2,3度気温が高い感じがします。
　小春日和の太陽光線のポップさ。
　海水中のプランクトン含有量の少ないこの時期特有の透明度。
　広い空間を渡ってきた風。

　紀州の海は今、一年でも最も水温の低い時期（12〜14度くらい）を迎えていますが、めっきり日が長くなったせいか、太陽光線を反射する海面の様相はもうすっかり春めいています。岩礁地帯ではヒジキが潮騒に揺られて見え隠れし、透明度の高い海底ではブダイ系の大型の魚が原色をひらめかせる光景がよく目に付きました。
　微風が海面に描くちりめん状のさざなみ
　けぶってぼやけた遠くの島々の輪郭。
　全身を揺さぶるゆるやかなうねり。
　春の午後特有のうららかな時間の流れ。

　太陽に温められた地熱が気持ちいい無人島、カルモ島。
　頂上の開けた空間で、長い時間水平線を見つめていました。

　空の微細な変化に即座に感応する海の色彩。
　ひとつの小宇宙のような湾全体の輝き。
　春の海特有の満ち足りた大らかさ。
　そいつをいかにして最良に翻訳し、みなさんに味わっていただけるか。
　そんなことを考え続けていました。
　
　シーズン再開が待ち遠しいです。
　色んな海を見てきましたが、この海は素晴らしいです。
　皆さんとお会いできることを心待ちにしております。
　
　●お知らせ・１
　今シーズンのツアーは３月から再開いたします。
　湯浅湾でのシーカヤッキングがメインになりますが、今年はそれに加えて紀伊半島の様々な海域や、時期に合わせて湖や川（琵琶湖畔の水郷地帯や熊野川、古座川など）でのカヤックツーリングなども企画いたします。またご要望に応じて釣り（全く釣りなどしたことない方にも釣りの楽しみを味わっていただけます）やホタル見物やトレッキングなども可能です。
　身近なようでいて実は疎遠であろう近畿のフィールドを色んな角度から楽しみましょう。
　実際、面白い遊び場所は山ほどあります。
　ローカルを別天地に（海はワールドワイド）。
　よろしくお願いいたします。

　湯浅湾でのシーカヤックツアーは今から予約受付しています。
　

シーカヤック上で頻繁に出くわす小魚の海面滑走。湯浅湾、矢櫃海岸にて。
　
今週の海の言葉
　「自然に触れることに時間の無駄はない
　　海に揺られて、ゆっくりしとくなはれ」

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