こんにちは。
　むしむしした梅雨に入りましたね。
　ここのところ何度も言っていてくどいようですが、梅雨の海で漕ぐシーカヤックは、独特のしっとりとした風情があって、なかなかいいものです。海そのものも穏やかなシチュエーションが多い時期ですので、未経験者の方にも是非お勧めしたいシーズンです。
　なお、梅雨のシーカヤッキングについて詳しくは、ここをクリックしてご参照ください。
　また湯浅とは違いますが、雨の海上のシーカヤッキングの一例については、ここをクリックしてご参照ください(真夏の例ですが、たまにこういう面白いシチュエーションもあります）。

　さて、今週を振り返りますと、台風4号の影響が海に現れた週でした。
　月曜日から金曜日までの割と長い期間。
　台風がかなりゆっくりとした速度で移動していたのでそうなったわけですが、遥か南方を進んでいたため、天候にはあまり影響なく、長い長い距離を渡ってきたうねりの影響だけが、海に現れ続ける状況でした。

　こういう場合だいたい、うねりという現象の性質上、少し沖に出ればほとんどベタ凪状態、そして波打ち際近辺で大きな波（サーフ）が立つ、という海況となります。ですから出艇と上陸さえ注意すれば、ツーリングに際して大して支障ないことも多いのです。今回の台風の影響は絶妙のバランスで、ちょうどそういう感じでした。沖に出れば波長の長いゆるやかなうねり（うねりの山から山まで6秒ほど）に心地よく揺られる。でその安全地帯から、断崖絶壁にぶち当たって波しぶきを迸らせる波濤のワイルドさを、存分に味わうことができたツアーでした。

　あるお客様と一緒に、遠浅の西広海岸でカヤックサーフィンする日もありました。
　カヤックサーフィンはまさに座高のまま弾丸のように波間を滑り行くのが心地よく、シーカヤッキングを楽しむひとつのスタイルであると同時に、さまざまな波に対応する格好のスキル練習にもなります。西広海岸は美事な干潟海岸で、しかも初心者向けのほどよいサーフが立っていたので、非常に好条件でした。満潮時にちょうどよい波となり、それが夕暮れ時と重なって、美しいシチュエーションを楽しむことができました。

　夕暮れ時の、時間が止まったような美しいひととき。
　スピーディな波に同調するカヤック。
　海面全体を染め上げる、うるんだようなオレンジの夕陽。
　時間を忘れて没頭するカヤックサーフィン。

　沖の断崖絶壁での「静かなるワイルド」、そしてサーフゾーンの「スピーディなるワイルド」。その対比。なかなかの快感を味わえた週でした。


　カヤック上で見る夕暮れ。


●お知らせ・１
　夏季サービス「ハーフデイ体験＆ライトツーリング」スタートしました。
　こちらは2名から8名までです。
　より気軽にシーカヤッキングを体験していただけます。
　ふるってご参加下さい。
　よろしくお願いいたします。

　●お知らせ・２
　セルフレスキュー講習（パドルフロートリエントリー＆ロール）を実施しております。もっと色んな海をシーカヤックで漕いでみたいと考える初心者の方、海水温の高いこの夏季シーズンにぜひともセルフレスキューをマスターしておきましょう。
　

---